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    フレンチキスとはなんだ?

  • 2008.01.17 Thursday
  • えーっと、エッチな話になるかもしれませんのでお子様方は読まないように(汗)。
    なんの話かと言って表題にあるKissの話です。
    先日、若い人と話していました。

    「最近の若いやつは、本当に人目を気にしないと言いますか、電車の中で平気でキスとかしてますからねー。ああいうのどうなんでしょ?」
    「おいおい、あんたかて若いやないか(汗)。しかしキスとはねぇ。見せびらかしやろか」
    「いやまあキスと言ってもそんな濃厚なやつではなくてフレンチキスですけどね」
    「おいおい、フレンチキスやとそらえらい濃厚やないか」
    「?」

    ここで話の食い違いが生じています。僕は「フレンチキス=ディープキス」ととらえています。舌を絡ませるいかにも濃厚なやつ。しかし彼は、「フレンチキス=軽いキス」として話しています。口唇が触れ合う程度のやつですね。

    「フレンチキスはディープキスと同義やろ。昔からそう言うで」
    「いやぁ、僕らはいわゆる"チュッ"っていうやつをフレンチキスと言いますよ。フランス人って挨拶代わりにすぐキスするじゃないですか。ああいうやつですよ」

    なるほど。それも一理ある。僕が勘違いをしていたのでしょうか。別に「フランス=濃厚」なんて図式は一般的でないような気がするし。しかし確かに昔からそう言っていたんだけどなぁ。
    帰り道いろいろ考えていたら、コーヒーのフレンチローストのことを思い出しました。あれは深煎りですから、濃厚、とも言えそうだ。アメリカンコーヒーが薄いのと対照的に。フレンチはやっぱり濃厚なのか? (しかしこのコーヒーの話は僕のような素人が語ってはいけない分野で、アメリカンコーヒーの定義ですら様々な説があるのでこれ以上深入りしません)
    こういうことは気になるので帰宅して早速検索。すると、この説は様々に論議があるようですね。無難にWikipediaですと、
    キスの一種であるディープキス(フレンチ・キス)は、唇を触れ合うだけでなく、互いに舌を相手の口腔内に挿入、舌を絡めあう、濃厚なもの(唇を触れ合うだけのものは、これと区別してソフトキスと呼ばれる)。「フレンチ・キス」とはイギリスから見て「フランス式のオープンな」と揶揄してつけられた。日本ではフレンチ・キスをライト・キスのことだとする誤解があるが、これは日本とその他の国との間の、フランスに対するイメージの相違に由来する
    とあり、この言葉がイギリス(英語圏と言ってもいいのか)のものであり、日本ではまたとらえ方が違う、と。
    こちらのサイトではもう少し詳しく、
    『フレンチキス』=『ディープキス』説だが、これは中世以降にフランスと対立していたイギリスが、「下品で卑しい」という意味を『フレンチ』という単語に付加したという説が有る。つまり『フレンチキス』とは「下品で卑しいキス」で、それがお互いに舌を絡ませ合う『ディープキス』を意味するようになったと考えられる。
    と興味深い話が載せられています。
    つまりフランスとイギリスの対立から成立した言葉、と言えるでしょうか。これはまた難しい問題ですね。僕はチャチャッと調べて「やっぱりフレンチキスはディープキスのことだったよ」と訳知り顔で言おう、くらいのつもりだったのですが、根が深い問題のようです。

    辞書検索してみましょう。「French kiss」はやはり「舌をからませる」です(goo辞書)。
    ちなみに「French」ですと、「vi. 〔話〕(f-)フレンチキスをする;〔俗〕(f-) オーラルセックスをする」ととんでもない言葉が出てきます。「Pardon [Excuse] my French.〔話〕汚い言葉を使って申し訳ない」とか。「French letter〔英話〕コンドーム」ええっ?!(goo辞書)

    相当ひどいことになっています。よっぽど当時のイギリスはフランス人が嫌いだったのでしょうか。「汚い=フレンチ」とは。
    フランス人はいい気がしないでしょうこれじゃ。じゃフランス語でディープキスのことを何と言うのでしょうか。当方フランス語は全く分からないのですが、まさかベーゼ・デ・フランスなどとは言うまい。あちこち調べてみましたら、どうも「ベーゼ・アングレーズ(イギリス式キス)」と言うのではないか、という話がありました。これは本当かどうか確認できていないので頭から信用はしないで欲しいのですが(詳しい人教えてください)、もしそうだとしたら対立は根が深い。

    我々は学校教育などの関係上英語と縁が深いので、つい英語圏の側に立って物事を見てしまう傾向があるのかもしれません。フレンチキスはディープキスのことやぞ、と言うのは簡単ですが、差別用語とまでは言わないものの(双方対立かもしれないので)あまりいい言葉ではないようです。
    例えば明らかに特定の国を揶揄した言葉ってありますね。「ダッチワイフ」がそうでしょう。オランダ人は不愉快に違いない。日本にも「トルコ風呂」なんてのがかつてありましたし、「バカチョンカメラ」も問題の多い言葉だと言えます。フレンチキスもその範疇なのかもしれません。日本では「フレンチキス=軽いキス」とする独自解釈もあることは分かりましたが、どうにもややこしい。

    結局、使用しないほうがいいのではないですかね。ディープキスはディープキスでいいじゃないですか。したり顔で「フレンチキスとはディープキスのことだよ」と言う気をもはや僕は無くしてしまったのでありました。


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    | 2008/01/17 | 言葉 | 00:35 | comments(6) | trackbacks(0) |

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  • 2016.12.30 Friday
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    | 2016/12/30 | - | 00:35 | - | - |

    コメント
    おぉ!
    オイラも多くの日本人と同じ誤解をしておりました!
    それにしても差別的な含みがあったとは!!
    これじゃおいそれと使えないですね。
    まぁ、そんなに使う機会ねぇかw
    ただ、メディアで間違って使ってる場合があるのは考えものですね、親や学校から習ったりしないですから、テレビで覚えるのが主流でしょうし。
    • にが
    • 2008/01/17 12:41 PM
    >にがさん
    これね、書き終わってから思ったんですけど、誤解しているままでいいんじゃないですかね。少なくともフレンチキスを「軽いおしゃれなキス」と思うということは、フランスに対するいいイメージともとれるわけで。
    そもそもフレンチキスをディープキスの意味にすることは俗語であって、なんでもかんでも英語圏に追従することもないのかなと。日本では軽いおしゃれなキスという意味で使用してもいいじゃないのでしょうか。日本独自の俗語ということで。フレンチキスを英語圏のいやらしいイメージでとらえる僕のようなオヤジは淘汰されていくわけですし、メディアでフレンチキスをソフトキスと言っていればそれは間違いだと目くじら立てることもないかと。日本発信で、日本の良識でそう言う、とした方がいいような気がします。無理があるかな(汗)。
    う〜ん。。。難しいとこですね。
    淘汰されていくだろうからあえて訂正しない。
    となると、同和問題や差別用語なんかもあえて教える必要ないような気がしてなりません。
    オイラは差別をなくそうって言うなら、同和教育なんてしないほうがいいと思ってるんだけど、教えていかなくてはならないことだと言われましたんで。。。
    • にが
    • 2008/01/18 12:45 PM
    >にがさん
    それは確かに一理あるんです。おっしゃることはよくわかります。
    それを明確に言うなら、フレンチキスは差別用語だ、と規定しなくてはいけませんが、これを言うのはまだ僕にはためらいがあります。調べきれていないのですが、もしも「ベーゼ・アングレーズ」という言葉があるのなら、これは国家間の対立から生み出されたものであり、差別用語とは厳格には言い切れないのではとも思うのです。それを前提にして…。
    日本ではフレンチキスをおしゃれなソフトキスとする。ここに、国としての良識があるようにも思えるのですね。これはむろん勘違いから生じた意味ではあると思うのですが、そう若者の間で信じられている以上、これは国の矜持をもってそう言い続ければいいのではないか、というつもりでレスしました。何も英語圏のスラングに追従することはない。英語圏のスラング「フレンチキス」と日本の俗語「フレンチキス」は発祥も意味も違う別の言葉であるという解釈ですね。それを英語圏はこうだからと言って訂正し、意味を教えて考える必要もないのでは、ということです。どっちも俗語である以上、どちらが正しいとも規定できない話であると思いますし。
    「淘汰」という言葉がよくないですね。つまり、日本の解釈がわが国においては英語圏の解釈を駆逐することに期待したい、ということです。フランスに何の怨恨もない日本が「フレンチ=汚い・いやらしいだって、そんなバカな」と言える状況になればいいのに、と思うのです。
    差別問題などをしっかりと教育して歴史を学び反省して違う世の中に変えていくのは僕は正しいことであると思っています。ただ、これは英語圏のスラングの話。日本は独自の道を行く。理想は、日本の解釈が世界を席巻することが望ましいと思うのですが、それはちょっと無理があるかな、とは思うのですけれどもね…。
    その上で、「昔はフレンチキスってあんまりいい言葉じゃなかったんだよ」という教育が出来れば理想だなとも思うのですが。
    まあしかし難しい問題ですね。少なくとも「フレンチキス=ディープキス」と思っている我々の層には、にがさんのおっしゃるように啓蒙してしっかりと背景を知らしめることは重要であるかもしれません。
    なるほど〜。
    では「日本でいうところのフレンチキスは英語圏でのそれとは違い・・・・」という説明をつけた上で、新しい独自の解釈を日本全土で統一するようなカタチが一番ですねー。
    難しいかも知れないけど・・・汗
    • にが
    • 2008/01/21 12:30 AM
    >にがさん
    難しいんですわホント。少なくとも僕はしたり顔で「フレンチキスはディープキスだよ」と言うことだけは止めようかと。まず自分から、ですね。それしか出来ないなー。^^;
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