#観光系専門学校の留学生、卒業生に聞いた 留学生活の中で、日本で働くために役立ったこととは 限られた条件下における、最適な施策の組み合わせを考える ~訪れたくなる「歴史的な建築物がある街並み」を事例としたコンジョイント分析の試み~ IFRAME: //www.googletagmanager.com/ns.html?id=GTM-XJPR (*) ( ) ( ) JTB総合研究所 ____________________ (BUTTON) 検索 * 日本語 * English * JTB総合研究所について * お問い合わせ * メルマガ (*) ( ) 観光インサイト 観光インサイト * 研究レポート * コラム * 注目の数字 * ひとつの視点 * 考えるプロジェクト * 月刊メルマガ配信中 ( ) 観光データベース 観光データベース * 観光統計 + 訪日外国人動向 + 日本人海外旅行動向 + 主要経済指標 * 用語集 * 白書・刊行物 * 月刊メルマガ配信中 ( ) 提供サービス 提供サービス * コンサルティング・調査 * コンサルタント紹介 * 実績・事例 ( ) 観光教材・書籍を探す JTB総研の検定 JTB総研の検定 * 旅行地理検定 * インターネット旅行情報士 [ ] コラム コラム コラム トップ * 地域活性化 * インバウンド * MICE * 宿泊・集客施設 * 旅行者・消費者行動 * デジタルマーケティング * ユニバーサルデザイン * 観光危機管理 * 観光教育 * ヘルスケア・ヘルスツーリズム ホーム コラム 注目されるナイトタイムエコノミー(夜間経済) 外国人の生活様式・文化背景の視点で見る日本のナイトライフのあり方 2019年08月20日更新 注目されるナイトタイムエコノミー(夜間経済) 外国人の生活様式・文化背景の視点で見る日本のナイトライフのあり方 ナイトタイムエコノミーとは、夜間(一般には、日没から日の出まで)の経済活動のこと。消費やビジネスチャンスの広がりを期待して、世界各国で様々なナ イトタイムエコノミー(夜間経済)への取り組みが進められています。日本でも、特に訪日外国人旅行者によるナイトタイムの娯楽利用が期待されています。 一方で、「日本には深夜まで営業している娯楽・文化施設、交通機関が少なく、夜を楽しめない」という声も。本コラムでは、2018年度に東京都が実施し た「東京のナイトライフ観光に関する調査」をもとに、日本のナイトライフのあり方について考察します。 安藤 勝久 安藤 勝久 主任研究員 Tweet LINEで送る 印刷する 目次 * 1.東京のナイトライフ観光に関する調査 * 2.調査結果にみるナイトライフ観光の振興のためのヒント * 3.まちづくりの視点から考えるナイトライフのあり方 1.東京のナイトライフ観光に関する調査 東京都は、都内のナイトライフ観光の現状を明らかにするために、お酒やダンス、音楽が楽しめるナイトクラブなどのサービスだけでなく、夜景観賞や文化施 設見学を含むレジャーやエンターテインメント、飲食、ショッピング、交通、情報発信にまで分野を広げて、ニーズの実態や海外の取組事例について2018 年度に調査をおこないました*1。都または日本独自の夜間行動、消費様式や、都を訪れる旅行者の行動パターンが考慮されています。 調査結果から、日本人と外国人との違いだけでなく、例えばロンドンやニューヨークなどの欧米の都市の住民と、上海やソウルなどのアジア圏の都市の住民と の間で、ナイトライフに対する関わり方に違いが見えてきます。地域住民のナイトライフとの関わりには生活様式が大きく影響するため、ナイトライフ観光の 振興策や制度の導入に関しては、文化的背景の違いを考慮する必要があるでしょう。 ナイトライフ 2.調査結果にみるナイトライフ観光の振興のためのヒント 調査結果を細かく見てみましょう。ロンドンやニューヨーク、シンガポールのビジネスシーンでは、基本的に残業がなく、週48時間勤務が定められています 。そのため、仕事帰りにいつもパブに寄ったり(イギリス)、帰宅後にあらためて外出してミュージカル、夕食といったナイトライフを楽しんだり(ニューヨ ーク)といった傾向があります。欧米でのナイトライフは、仕事から離れてプライベートに過ごすケースが多く、仕事仲間と一緒に飲食することが多い日本と は異なる文化となっています。 日常生活において0時過ぎまでナイトライフを楽しむ割合は、ロンドンやニューヨークが日本のおよそ3~4倍となっています。日本人は海外旅行の際も、ロ ンドンやニューヨークの人々の日常よりも早い時間にホテルに戻る傾向があります。日本人にナイトライフが定着していないのは、交通やインフラが不十分と いうだけでなく、生活様式の違いも大きな要因とみられます。これには経済的なものではなく、文化的な違いが影響していると考えられます。欧米ではナイト ライフはプライベートな時間を過ごすもので、自宅の近くにナイトライフを楽しめる場所があるのに対し、日本ではどちらかというと仕事の延長としてナイト ライフがあり、職場の近くにナイトライフの施設が多くあって、少なくとも最近までは男性をメインにしたビジネスとしてとらえられてきた経緯があります。 このため、日本ではナイトライフのイメージが定着しにくく、レジャー施設や動物園などの夜間営業にも違和感を覚える傾向があると考えられます。 飲食では、東京でのナイトライフの中で「居酒屋」が大きな位置を占めています。日本人は30%から40%ほどの利用率ですが、東京を訪れる外国人のうち 、特にアジア圏の人々は利用率が40%を超えています(上海・ソウル)。外国人の居酒屋に対する印象には、長く滞在できる、リラックスできるなどがあり 、これは日本人にも共通するものとなっています。一方でメニューの豊富さは、日本人には「選ぶのが大変」「高くつく」などマイナスにとらえられているの に対し、外国人にはいろいろな料理を少しずつ楽しめるとしてプラスにとらえられています。情報提供事業者の意見にもみられるように、居酒屋は日本的なコ ンテンツとして固有のポジションを確立しているといえるでしょう。一方で、ロンドンやニューヨークからの訪都外国人は、バーやパブの利用も多いです。 都内のナイトライフを充実させる上で、どのような飲食店を拡充すべきかという点に関しては、いくつかのヒントが得られています。日本料理のレストランに 関心を持つ外国人は多く、日本には観光に来ているので、自国にあるようなバーやレストランにそれほど魅力を感じないという意見があります。一方で、欧米 系の外国人は慣れ親しんだバーやパブで時間を過ごす割合も高くなっています。都内のナイトライフの充実に向けては、これら二つを切り口として、日常と非 日常それぞれに重きを置いた方向性が考えられます。 日本人にとっての日常的なものを外国人に提供する際には、異文化に楽しく触れられるように工夫すべきだし、バーやパブなどの外国人が日常慣れ親しんでい る施設では、違和感のない店舗運営が必要となるでしょう。居酒屋や日本料理店のような、外国人にとって非日常的な場所では、日本人客がいることも演出効 果になりえます。 データ1 東京の夜の観光、昼の観光への満足度 出典:東京都「東京のナイトライフ観光に関する調査」 データ2 東京のナイトライフでの体験内容(上図:訪日外国人、下図:日本人) 東京のナイトライフでの体験内容 東京のナイトライフでの体験内容 東京のナイトライフでの体験内容 東京のナイトライフでの体験内容 東京のナイトライフでの体験内容 東京のナイトライフでの体験内容 出典:東京都「東京のナイトライフ観光に関する調査」 データ3 居住地でナイトライフを楽しむ時間(上図:訪日外国人、下図:日本人) 居住地でナイトライフを楽しむ時間 居住地でナイトライフを楽しむ時間 出典:東京都「東京のナイトライフ観光に関する調査」 3.まちづくりの視点から考えるナイトライフのあり方 外国人旅行者の取り込みに関しては、日本国内の大都市圏のみならず、世界の都市間で競争が起こっています。ナイトライフの活用についても、ナイトタイム エコノミーという考え方で「時間市場」をどう開拓するかにおいて、各国際都市間でしのぎを削る競争が繰り広げられています。取り組みの一つとして特筆す べきはロンドンで、ロンドン市長(サディク・カーン氏)が、オリンピック後のナイトタイムエコノミーを創出すべく「ナイトメイヤー(夜の市長)」を選出 しました。行政と民間の架け橋として利害調整をおこないながら、夜間帯で新たな市場を創出することに成功しています。 日本では、東京、大阪などの大都市圏に多くの外国人が訪れるようになっていますが、オーバーツーリズムのような局所的または部分的なイシューばかりが取 り沙汰され、ナイトライフの活性化が制約されている面もあります。夜間、特に深夜の活動により、安全安心神話が崩れるのではないかという懸念が日本人の 中にあることも否めません。 また、今後日本社会が外国人旅行者だけでなく、多くの外国人労働者を受け入れて多様性を伴った社会になることを想定すると、単にナイトライフだけではな く、都市・街をどのようにデザインするかという「まちづくり」の議論も必要になります。サービスの課題だけではなく、それを運営する人材の確保、近隣の 住民の理解など、一企業の努力で解決できる範囲を大きく超えた課題が多々あります。例えばロンドンのように、ナイトライフに関する方針と具体的な施策に ついて、国や都市が協力して足並みを揃え、民間の各事業者と連携する必要があるでしょう。単にナイトタイムエコノミーだけの視点ではなく、近隣住民とと もに楽しめる場の創出を目指す「まちづくり」というテーブルの上で、ナイトライフのあり方を検討することが求められます。日本の「夜の顔」をどのように 内外に魅せていくことができるか。それぞれの都市・地域ならではのアイデアを生み出すことが必要となるでしょう。 *1 東京都「東京のナイトライフ観光に関する調査」東京都ウェブサイト 関連記事 * 食と地域活性化に関するアンケート結果発表(研究レポート 2010.12.20) * 観光と食文化研究レポート ~日本酒の海外展開について~(コラム 2012.11.09) * JTB総合研究所/japan-guide.com 共同調査「訪日外国人旅行者の行動」(研究レポート 2014.03.31) * 0時発、2時30分着(注目の数字 2014.08.12) * 食文化への注目と地域活性の可能性(コラム 2015.09.15) * 85% VS 20%(注目の数字 2018.08.16) キーワード * インバウンド (24) * 宿泊・集客施設 (17) * 旅行者・消費者行動 (95) * 安藤 勝久 (1) Tweet LINEで送る 前の記事 観光系専門学校の留学生、卒業生に聞いた 留学生活の中で、日本で働くために役立ったこととは 次の記事 限られた条件下における、最適な施策の組み合わせを考える ~訪れたくなる「歴史的な建築物がある街並み」を事例としたコンジョイント分析の試み~ コラムの記事一覧 著者プロフィール 安藤 勝久 安藤 勝久 (あんどう かつひさ) 主任研究員 あるもの磨き・全員参加・継続をモットーに各地の観光まちづくりを実践。地域の課題や資源を分析し地域特性に合わせた解決手法で実践までをサポート。 NEWS PICK UP コラム「コロナ禍における富裕層の意識の変化 ~生活も旅行も、サステナブルがメインストリームへ」を公開しました コラム「コロナ禍における富裕層の意識の変化 ~生活も旅行も、サステナブルがメインストリームへ」を公開しました 無料ダウンロード中 メルマガ登録者限定「新型コロナウイルス感染拡大の影響とアンケート調査からみる旅行者の意識と行動の変化」 無料ダウンロード開始! メルマガ登録者限定「新型コロナウイルス感染拡大の影響とアンケート調査からみる旅行者の意識と行動の変化」 無料ダウンロード開始! * 2021.01.08 観光統計 観光データ速報2021年1月号を公開しました * 2020.12.25 PRESS お知らせ 「2020 / 21年の年末年始の国内旅行推計」を公開しました 一覧を見る 観光統計 2020年11月 訪日外国人数 5.7万人 -97.7% 日本人出国者数 3.1万人 -98.1% 注目の数字 世界のTOP 100エリア のうちの6エリア 月刊メルマガ配信中 最新の観光統計と旬のコラムを毎月メールでお届けしています。 旅行地理検定 延べ24万人が受験!旅行地理に関する知識・教養のレベルを知ろう! 夏期スクーリング 「旅行業務取扱管理者試験」受験者を対象とした夏期集中講座! 模擬試験 JTB総合研究所が前年試験や過去問題の傾向を分析したオリジナル模擬試験 * ホーム * コラム * 注目されるナイトタイムエコノミー(夜間経済) 外国人の生活様式・文化背景の視点で見る日本のナイトライフのあり方 観光インサイト * 研究レポート * コラム * 注目の数字 * ひとつの視点 * 考えるプロジェクト 観光データベース * 観光統計 + 訪日外国人動向 + 日本人海外旅行動向 + 主要経済指標 * 用語集 * 白書・刊行物 提供サービス * コンサルティング・調査 * コンサルタント紹介 * 実績・事例 観光教育・書籍を探す * 学習スタイル * 教材改訂・正誤表 * よくあるご質問 * 資料請求・ダウンロード JTB総合研究所について * 事業内容 * 会社概要 * ごあいさつ * オフィス地図 * 採用情報 * ニュース * プレスリリース * お問い合わせ * 月刊メールマガジン * お問い合わせ * メルマガ登録 * 個人情報保護方針 * 特定商取引法に基づく表示 * サイト利用について © 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