
パートナーを探す前に明らかにしておかなければならないのは自分の性的指向だ。そこで大手出会い系アプリでは性的指向に基づくマッチング機能を新たに導入している。
大手出会い系アプリで“性的指向”項目が追加
出会い系アプリ/サイトを利用している人には、貪欲にパートナーを求めているとか、場合によっては一夜限りのお相手を探しているイメージがつきまといそうだ。
しかしながら広い意味での“人探し”と考えれば、実際にはさまざまなニーズがあると考えてもあながち間違いではないだろう。必ずしもパートナーを求めているわけではなかったり、セックスにはまったく興味はないというケースもあるのかもしれない。
そこでまずはっきりさせておきたいのが自分の性的指向である。これは周囲への表明であると共に、自分自身を再確認することでもあるだろう。大手出会いアプリの「ティンダー(Tinder)」は英語圏でのサービスにおいて、ユーザープロフィールに性的指向と性自認の項目を新たに追加することを発表している。
「CNBC」より
今後のプロフィール登録においてユーザーは9つの性的指向から3つまでを上限に設定(性自認)できるようになる。その9つとは、ストレート、ゲイ、レズビアン、バイセクシュアル、アセクシュアル(無性愛)、デミセクシュアル(半性愛)、パンセクシュアル(全性愛)、変態(queer)、クエスチョニング(未決定)だ。
すでに利用しているユーザーはプロフィール編集でこの情報を追加することができる。そしてマッチングにおいてこの性的指向がきわめて大きな役割を果たすことは言うまでもない。
今回の新機能導入は出会い系アプリの多様性への対応を改善すべくLGBTQ支援団体「GLAAD」の協力のもとで実現することになったという。ティンダーは同社のブログ記事で、セクシュアリティと同じように、この性的指向機能は「進化し続け、変化し続ける」と言及している。
ティンダーは190ヵ国以上で1日あたり20億回以上閲覧されているといわれ、毎週100万件の“デート”を実現させているということだ。性的指向の設定機能でそれぞれの“デート”が有意義なものになる可能性は高まってくるのだろう。
こちらの記事も読まれています