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【トレンド日本】
「1コマ漫画」が“復活” 凝縮された「笑い」と「風刺」…ネットで共感広がり、ベテランも“元気”

1コマにユーモアや風刺などを込めて表現される1コマ漫画。長年ストーリー漫画に押されがちだったが、最近はブログやツイッターなどを通じて多くの人の目に触れる作品も出てきた。ネットから新しい作家が誕生する一方、ベテラン漫画家たちもまだまだ元気だ。(戸谷真美)
お笑い芸人の田中光さん(32)が描く1コマ漫画『サラリーマン山崎シゲル』は、短文投稿サイト、ツイッターで人気を集め、6月にはポニーキャニオンから単行本も発売された。部長の腕を箸置きにしたり、資料提出の練習に汗をかいたり…。とことんマイペースな山崎君が部長相手に繰り広げる“おかしな日常”が、シュールな笑いを誘う。
田中さんは、京都精華大芸術学部中退という異色の経歴をもつ。当初は大阪よしもとで活動していたが、東京に拠点を移した際に1コマ漫画を描き始めた。「大阪では劇場にファンが足を運んでくれたが、東京ではそれがない。少しでもファンが増えればと思って始めました」と創作の動機を明かす。
「大喜利のような感じで、誰も傷つかないような笑いにしたい」と描いた漫画は、ネットでプロの漫画家らに紹介されたことで人気が広がった。現在は漫画誌で連載を持ち、今月17日に2冊目の著書『ドクター中島の世界征服』も刊行される。
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