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【キラリ光るBS・CS】問題社員を「ゾンビ」に見立てる風刺番組「ワーキングデッド~働くゾンビたち~」

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【キラリ光るBS・CS】
問題社員を「ゾンビ」に見立てる風刺番組「ワーキングデッド~働くゾンビたち~」

BSジャパン「ワーキングデッド~働くゾンビたち~」10月23日放送回から。「過剰コンプライアンスデッド」出演:ウクレレえいじ

 他人の仕事の手柄を「アレ、オレ」と吹聴して回る社員。勤務中にパソコンゲームの「ソリティア」をやってばかりいる窓際社員。若手社員を「さとり世代」と決めつけ、「disる」(けなす)中年社員…。

 現代日本に出没するちょっと困ったサラリーマンを「ゾンビ=ワーキングデッド」に見立て、社会を風刺しているドキュメンタリー(?)番組が異彩を放っている。BSジャパン「ワーキングデッド~働くゾンビたち~」(木曜午後11時半)だ。

 番組は大きく分けて、ゾンビのメークをした“問題社員”たちが登場するVTR部分と、スタジオ部分で構成されている。冒頭に紹介したようなゾンビの生態がVTRで紹介され、スタジオでキャスターのホラン千秋さん、古舘寛治さんがゲストの専門家から解説を聞く。公共放送の夜の報道番組のような仕立てだが、そこには毒とユーモアがふんだんにちりばめられている。

 他人の手柄を横取りする「アレオレデッド」の回では、VTR明けに古舘さんが怒りを充満させたような表情を浮かべ、ホランさんが「人間のゴミクズですよね」などと容赦なくコメント。一見、硬派な番組構成と、出演者たちの過剰な演技(?)とのギャップが笑いを誘う。

 VTRのゾンビパートもユーモラス。ゾンビ役は毎回変わり、漫画家の杉作J太郎さん、ミュージシャンで俳優の浜野謙太さんといった意外なキャスティングも見どころのひとつになっている。一方、スタジオでは、専門家が「『アレオレデッド』は社内競争が激しいベンチャー企業などで生まれやすい」「社内の人間関係を作っておくことが大切」などとゾンビの生まれる背景や対策法も解説。コミカルさと皮肉、真面目さの融合加減が絶妙だ。

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