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仏風刺紙の主力画家が「次週で引退」 テロ後に預言者風刺で物議
1月のフランス連続テロで当時の編集長らが犠牲になった風刺週刊紙シャルリー・エブドで、主力の風刺画家として活動してきたリュズ氏が23日発売の最新号で「次週で引退する」と予告した。同氏はテロの翌週、イスラム教預言者ムハンマドの風刺画を描いて物議を醸した。
同紙は9月中旬号で、シリア難民男児の遺体を扱った現編集長リス氏の風刺を掲載。「難民を侮辱している」と批判を浴びた。最新号2面の記事でリュズ氏は「衝撃的であってこそ風刺画だ」などとリス氏を擁護し、批判者には風刺への理解が足りないと反論。同記事中で引退を表明した。
フランスのメディアによると、43歳のリュズ氏は1992年から同紙で活動。テロ翌週の1面に「全て許される」との見出しを付け、預言者の風刺画を描いた。5月には事件後の心痛を告白し「これ以上、時事問題を描き続けるのは困難だ」と話していた。(共同)
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