[PR]

 ロイター通信によると、デンマークの首都コペンハーゲンで14日、表現の自由に関する会合が開かれていたカフェで発砲事件があり、市民1人が死亡し、警官3人が負傷した。会合にはイスラム教の預言者ムハンマドの風刺画を描いたことがあるスウェーデン出身の画家ラルス・ビルクス氏や駐デンマーク仏大使が参加していたが、2人にけがはなかったという。

 同通信によると、ビルクス氏は2007年にムハンマドを犬にたとえた絵を発表し、イスラム過激派組織から脅迫を受けていたため、治安当局が厳重な警戒を敷いていた。犯人は複数で、発砲後に車で現場から逃走したという。

 英BBCによると、犯人は英語ではない言葉で叫んでいたといい、目撃者の情報として「少なくとも30発の銃声が聞こえた」などと伝えた。

 また同通信によると、デンマーク警察は15日未明、コペンハーゲンのユダヤ教礼拝所近くでも発砲事件があり、1人が死亡、警官2人がけがをしたと明らかにした。カフェであった事件との関係はわかっていない。(ロンドン=渡辺志帆)