仏風刺紙襲撃で犯行声明のアルカイダ幹部、米空爆で死亡
2015年05月08日 14:55 発信地:ドバイ/アラブ首長国連邦
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【5月8日 AFP】フランスの風刺週刊紙シャルリー・エブド(Charlie Hebdo)本社襲撃事件の犯行声明動画に登場したイエメンの武装組織「アラビア半島のアルカイダ(Al-Qaeda in the Arabian Peninsula、AQAP)」の幹部、ナセル・ビン・アリ・アンシ(Nasser bin Ali al-Ansi)師が先月の米軍の空爆で死亡していたと、米民間情報機関「SITEインテリジェンス・グループ(SITE Intelligence Group)」が7日、明らかにした。
SITEによると、アンシ師はAQAP幹部で軍事戦略を担当していた。4月にイエメンの港湾都市ムカラ(Mukalla)で米軍が行った空爆で、長男や戦闘員らとともに殺害されたという。アンシ師死亡の情報は7日、AQAPがマイクロブログのツイッター(Twitter)に投稿した動画で発表した。
アンシ師が殺害されたのは4月21日夜~22日に行われた空爆とみられる。ムカラ在住の目撃者の話によると、この空爆では米軍のものとみられる無人機が大統領府近くで車両1台を攻撃し、アルカイダ系武装組織の戦闘員とみられる6人が死亡していた。
AQAPは、米国が国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系組織の中で最も危険な組織の1つとみている。アンシ師は今年1月に仏パリ(Paris)の風刺週刊紙シャルリー・エブド本社が襲撃された事件の犯行声明動画や、人質としていた米国人ルーク・サマーズ(Luke Somers)氏の殺害声明動画に登場していた。(c)AFP