いったい何をもって「オレたちのアップル」なのか?
その本質をビビッドに描いているのが、唐沢なをき作『電脳なをさん』(エンターブレイン)。『週刊アスキー』誌(KADOKAWA
アスキー・メディアワークス)で(前身となる『EYE-COM』誌から数えて)20年以上も連載が続く、PC&IT業界風刺マンガだ。往年の名作マンガ
や、アニメ&特撮作品ネタを巧みにサンプリングしつつ、斯界における旬の話題を笑いに転化してきたこの作品。愛蔵版(愛憎版)でその歴史を振り返ると、
圧倒的にアップル関連のネタが多いことに気づかされる。