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Facebookが新機能を実験中、虚構風刺ニュースに『Satire』タグを自動付加

BY Ittousai 2014年08月18日 09時05分 0


先日は「気が滅入るニュースを多めに読ませたらやっぱりユーザーの気分も落ち込みました!」という無断感情操作実験で物議を醸した Facebook
が、ちょっとした新機能の追加を検討しています。一部のユーザーが報告しているのは、米国の嘘ニュースサイト the ONION
の記事に、自動で「Satire」(風刺)タグが加わるようになったこと。
The ONION
は米国を代表する嘘ニュース媒体。もともとは大学生当時の創業者コンビが大学や地元向けに発行していた紙のタブロイド紙でしたが、現在では大手ニュース
ネットワークの体裁で大真面目に風刺的なジョーク記事や動画をウェブ配信する商業媒体として定着しています。
(Satireタグが見える関連記事表示)
いつのまにか現れた Satire タグについて、リンク先の Ars Technica が Facebook
に照会したところによれば、この機能は一部のユーザーに対して小規模なテストを実施している段階であり、風刺記事がニュースフィードの関連記事として現
れる場合にのみ表示されるとのこと。
Facebook がラベリングを検討中の The ONION 記事がどんなものかといえば、先日更新されたばかりの嘘ニュース動画 New


く退屈で報われない行為か知っています」と堂々と語るなど、体裁としては本格的なテレビニュースネットワークそのものです。
The ONION
の「報道」は見出しだけで笑わせるような、風刺の対象が分かれば明らかに冗談と分かるものが大半です。とはいえ、時事的な話題に対する風刺であったもの
がアーカイブされることで対象が分かりにくくなったり、ウェブでは検索エンジンや機械翻訳を通じてまるで文脈から切り離されて参照されることもあり、海
外のメディアなどではうっかり本当のニュースとして扱われる例もあります。
Facebook によれば、Satire
タグは風刺記事とそうでないものを明確に区別して欲しいとの利用者からの要求により実装された機能。「ウソをウソであると見抜けない(略)難しい」とい
った言葉に代表されるように、メディアリテラシーは読者の側にこそ必要とという意見もありますが、Facebookが提供するニュースフィード機能とし
ては、報道を期待するところに娯楽であるサタイアが入ってくることを望まないユーザーへの利便性向上は理に適った話です。
なお、Facebook は The ONION
の記事以外もこのタグの付加対象になるとしているものの、対象媒体の一覧や判断基準などは公開していません。あくまでテスト中の機能であり正式に導入さ
れるかは分かりませんが、オニオンのように媒体の前提そのものが露骨な虚構のニュースパロディによる風刺である場合はともかく、媒体単位で指定できない
場合や判定が微妙な場合など、Facebook のタグ付けシステムが問われることになるかもしれません。
[Image credit: Steve Rhodes/Flickr, screenshot from Ars Technica]


Tags: ars technica, facebook, satire

Facebookが新機能を実験中、虚構風刺ニュースに『Satire』タグを自動付加

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