* ヨーロッパ

パリの新聞社襲撃、12人死亡 イスラム教風刺で物議

パリ=青田秀樹


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 風刺画が売り物のフランスの週刊新聞「シャルリー・エブド」の事務所が7日、自動小銃を持った男らに襲撃された。少なくとも記者ら12人が死亡、数人
が重体となった。同紙は、イスラム教を風刺するイラストで物議をかもしてきた。オランド大統領は「野蛮なテロ行為だ」と批判した。
* パリの新聞社で銃撃事件



 容疑者らは重装備で、自動小銃の扱いにも慣れていることから、米CNNは専門家の見方として「軍隊式の訓練を受けているのではないか」と報じた。

 AFP通信によると、同紙は編集会議中だった。犠牲者には風刺漫画家や記者ら5人が含まれ、うち1人は同紙の発行人も務めるステファン・シャルボニエ
氏だった。



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 フランスの週刊新聞「シャルリー・エブド」は風刺画が売り物で、前身は1960年に創刊された月刊紙「アラキリ」。アラキリは極左的な過激な紙面が売
りだったが、60年代に2度の発行禁止処分を受けた。週刊化後の70年にはドゴール元大統領の死去を巡る表現で再び発禁に。その後、現在の題名で再刊し
、一時休刊の後、92年に復刊された。