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辣椒氏の風刺画。パソコン、エアコン、スマホ、珈琲、スーツと現代生活を楽しむ中国人。しかし、その辮髪が示す通り、意識はまだ近代化されていない
辣椒氏の風刺画。パソコン、エアコン、スマホ、珈琲、スーツと現代生活を楽しむ中国人。しかし、その辮髪が示す通り、意識はまだ近代化されていない

 中国でのネット規制はますます厳しい。特に習近平体制以降厳しくなったとは、母国と同様にネットを活用したい中国在住の外国人は、ひしひしと感じると


高口康太氏著「なぜ、習近平は激怒したのか」(祥伝社新書)

 これを解説した本が、最近出版された高口康太氏の著書「なぜ、習近平は激怒したのか――人気漫画家が亡命した理由」だ。この人気漫画家とは、風刺画を
描く「辣椒(ラージャオ)」氏のことで、現在も亡命した日本で中国の風刺画を描いているが、この本の多くが「中国の最大の敵」たるネット世論をいかに巧
妙にコントロールしたかというところに割かれている。