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【移民ショック】独で難民制限の法案可決 下院、大量流入受け

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【移民ショック】
独で難民制限の法案可決 下院、大量流入受け

 ドイツ連邦議会(下院)は15日、バルカン半島のアルバニアやコソボ、モンテネグロの3カ国を新たに「安全な出身国」に分類し、この地域から押し寄せる移民らを早期に送り返すための法案を可決した。一向に収まる気配のない難民や移民の大量流入を制限するのが狙い。

 法案は連邦参議院(上院)に送られ審議される。申請が認められなかったにもかかわらず国内にとどまる難民保護申請者に対しては、認定審査の期間に受けられた手厚い支援を大幅に制限することを定めている。内戦が続くシリアなどから逃げてきた難民らについては、申請が認められる可能性が高いとして、早い段階から語学コースなどを受けられるようにする。

 ドイツ政府は、2015年中に計約80万人の難民や移民が流入すると予測。9月以降は連日数千人規模で押し寄せるようになり、国内の難民宿泊施設は既に満杯状態。受け入れ態勢は限界に達している。(共同)

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