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父 セバスチャン・サルガドを語る

写真家セバスチャン・サルガド(右)と、映画監督ヴィム・ヴェンダース ©Sebastiao Salgado ©Donata Wenders ©Sara Rangel ©Juliano Ribeiro Salgado

セバスチャン・サルガドの作品。ブラジルのセーラ・ペラーダの金鉱山で、5万人もの労働者が働いていたという ©Decia films-Amazonas Images-2014

尊厳を写し出そうとする“理性の人”
映画監督 ジュリアーノ・サルガドさん

悲惨や不公正に目を背けず

 〈写真家セバスチャン・サルガドは飢饉や紛争、過酷な肉体労働の実態を写し続け、数多くの賞に輝いてきた第一人者。その半生を描くドキュメンタリー映画「セバスチャン・サルガド/地球へのラブレター」の監督で、長男のジュリアーノ氏にインタビューした〉

 ――人々の苦悩と向き合い続けるセバスチャン氏の、ひたむきな姿が印象的です。

 世界には、悲惨な出来事や不公正な関係性がある。父はそこから目を背けず、写真として公にしてきた。見るのにとても心が痛む写真も多い。それでも、多くの人々が心を動かされ、隠されてきた苦しみや痛みを見いだすことができた。その一点で、父の仕事は希望につながっていると思う。

 〈1990年代にルワンダ虐殺の爪跡と難民たちを撮り続けたセバスチャン氏は、映画の中で「あんな状況ではだれも生きる意味など見いだせない」と振り返る〉

 ――悲劇と向き合い続けた果てに、未開の大自然を巡る「ジェネシス」という写真撮影プロジェクトに取り組み始めた経緯が詳しく描かれています。

 報道写真家としての経歴を守るべきだと反対する人もいたが、僕は素晴らしい挑戦だったと思う。

 セバスチャン・サルガドという人は、いわば“理性の人”だ。苦悩の中にいる人を被写体に選んだときも、その尊厳を写し出そうとする。大自然や動物たち、先住民の人々を撮るときも変わらない。写真を通して、調和の取れた状態へ人々を導きたい、自分自身もそこにたどり着きたいと思っている人なんだ。

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