[ ] Japan [ ] * Arabia * Australia * Brasil * Britain * China * Czechoslovakia * España * Germany * Greece * Hong Kong * India * Italia * Japan * Korea * México * Nederland * Paris * Polska * Portugal * Russia * Singapore * Taiwan * Thailand * Türkiye * Ukraine * US * Magazine & Members (BUTTON) * Fashion * Beauty * Celebrity * Lifestyle * Collection * Horoscope * CHANGE (BUTTON) * Magazine & Members * Wedding salon * Fashion * Beauty * Celebrity * Lifestyle * Collection * Horoscope * CHANGE * Wedding * Special * Feature * VOGUE Fashion's Night Out * VOGUE Beauty Awards * Women of the Year Follow Us CHANGE / DIVERSITY & INCLUSION 私はトランス・ノンバイアリー。【カミングアウトから得た教訓 Vol.1】 By ERIN PATERSON2020年3月29日 イギリスのコンデナストで働くエリン・パターソンは、トランス・ノンバイナリー。エリンが職場でカミングアウトした道のりと、そこから得た教訓を、全3 回にわたって振り返る。Vol.1の今回は、カミングアウトに至った経緯と、その後の複雑な心境について。 ミュンヘンで行われたLGBTQ+のパレードで掲げられたトランスジェンダーの旗。Photo: NurPhoto TransNB 数ヶ月前、私は自分がトランス・ノンバイナリーであることを職場の上司たちに打ち明けざるを得なくなった。当時は、両親と親しい友人、そしてソーシャル メディア内のグループにしか打ち明けておらず、公にするつもりはなかった。だが、職場である問題が発生し、自分の立場を明確化する必要が出てきたのだ。 今から、その道のり話したい。 私が所属するイギリスのコンデナストは、『VOGUE』や『GQ』『VANITY FAIR』『WIRED』など、非常に先進的なメディアを発行している。だから、会社自体も同様に先進的であると思っていた。けれど、2015年にケイ トリン・ジェンナーが『VANITY FAIR』の表紙を飾った際、同僚の1人が「吐き気がする!」と叫んだのだ。私は心からぎょっとした。 ちょうど、トランスジェンダーの権利をめぐる議論が活発になっていた頃だった。その何げなく口にされた発言(会社を代表する意見では決してない)は、皮 肉なことに、その号の成功を祝してシャンパンの乾杯が行われている最中に発せられた。 驚いたのはそれだけではなかった。皆が乾杯して談笑している中、「実際、トランスは周囲からどう見られているんだと思う?」というメッセージが、私に送 られて来たのだ。トランスフォビア(トランスジェンダーを嫌悪する人のこと)は少数派だとわかっていても、胸が痛んだ。 社会変化の兆し。 IFRAME: https://www.youtube.com/embed/Omyhocy02wo?embed_config={"adsConfig":{"a dTagParameters":{"iu":"/5574/jp-vogue-cp/change/diversity-and-inclusion /article/Youtube-PFP","cust_params":"cms%3Dcopilot%26site-name%3DVogue% 26market-name%3Djapan%26page-url%3Dhttps://www.vogue.co.jp/change/artic le/coming-out-as-a-trans-non-binary-1%26platform%3Dweb%26feature-flags% 3DarticleEmbedInlineArticles-true%2CarticlePopInTag-true%2CautoplayYouT ubeVideosOnVideoPage-true%2ClogoVariation-%2CnativeShareLargeButtonOnTo pper-true%2ColdBrowserWarning-true%2CrecommendChangePopInTag-true%2Crel atedContentRecommendations-true%2CslimNavigation-true%2CstickyBottomArt icleAd-true%2CteadsNativeFallback-true%2CinfiniteScrollGallery-true%2Co neTrust-true%2Csentry-true%2CtestMultivariant-A%26article-id%3D5e5c9b21 6018450008a5c565%26page-template%3Darticle%26content-type%3Dstandard%26 category%3Dchange%26subcategory%3Ddiversity-and-inclusion%26article-tag %3D%E3%82%AF%E3%82%A3%E3%82%A2 / Queer%2CLGBTQ%2C%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC / Gender%2C%E3%83%80%E3%82%A4%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%86%E3%82%A 3 / Diversity%2CVOGUE CHANGE%2CEDUCATE ME%26video-embeds%3Dyes%26gallery-embeds%3Dno%26experience%3Dcompass%26 ceros-embed%3Dno%26kvid%3DOmyhocy02wo%26video-embed-index%3D1"},"nonPer sonalizedAd":false}} その後、2018年11月にイギリス版『VOGUE』で、編集長のエドワード・エニンフルが「#WeWontBeErased」というキャンペーンをス タートした。このキャンペーンは、権威に屈することなく、トランスジェンダーの生活と権利を強く支持するもので、これを機に、オフィスに向かう私の足取 りは軽やかになり、職場に対する気持ちにも変化が生まれた。 漠然とした感情だったが、非常にパーソナルであり、誰かにトランスジェンダーであることを告白したとき以上に温かく感じたのだ。このキャンペーンは私を 奮い立たせ、社会のいたるところにあった反トランスジェンダー的な発言の解毒剤となった。 こうして勇気付けられた私は、トランスコミュニティと長年対立してきたイギリスのメディア番組の司会者が、コンデナストの別の媒体で取り上げられること になった際、ついに上司にこう言ったのだ。 「私はトランスジェンダーです。だから、この号には携わりたくない」 こうして、図らずもカミングアウトすることになったわけだが、結果的には上手くいったのだと思う。ただ、私は混乱していた。トランスフォビアの態度をと る同僚は誰一人いなかったし、争うべき相手もいなかった。それでも、私は自分が意気消沈し、失望することになるだろうと思い込んでいた。 けれど、実際はまったく逆だった。上司は私の代名詞(She/HeやThey/Them)を尋ねてくれたり、私のジェンダーが誤解されないように社内に 共有した方がいいかと聞いてくれるなど、支えようとしてくれた。なのに、なぜか私は大人しく縮こまって、打ち明けたことを後悔していた。構われたくない という気持ちと、支えてもらっていることを恥ずかしく感じていたのだ。そして何より、内心、そう思っている自分に驚いていた。 交錯する複雑な感情。 2019年のクリエイティブ・アーツ・エミー賞のレッドカーペットに登場した女優のラバーン・コックス。Photo: Getty Images その時、私の中では気まずさや、感謝、奇妙な悲しみ、恥ずかしさ、そして再び感謝といった感情が渦巻いていた。この複雑な感情の根底にあったのは、ある 種の自虐的な感謝の気持ちと、自分には支えてもらうほどの価値が無いという居心地の悪さだった。寛大なサポートの申し出に対して、私は過剰に感動し、同 時に、自分はそれに値しないと感じたのだ。 以前にも似たような状況で同じように感じたことはあったものの、私はこの感情が異常であることに、この時初めて気が付いた。 その数日後、同じようなことが起きた。私が父とコーヒーを飲んでいたとき、父が、「こないだノンバイナリー・ジェンダーについてネットで調べたんだ」と 言った。アメリカ先住民の文化には多くの異なる性別があること。南アジアのヒジュラー(男性でも女性でもない第三の性)のこと。そして、バイナリージェ ンダー(ジェンダーが男性か女性かの2択であること)とは植民地制度によって広がった考えであること。さらに、ノンバイナリー・ジェンダーはかなり新し い考え方であって、明らかに非科学的であることなど、父は調べた限りの知識を披露してくれた。私は純粋に、そうやって父が私を理解しようとしてくれてい ることに感動したが、同時に、奇妙な不快感を覚えたのだ。 ※Vol.2に続く。 Text: Alan Paterson Photos: Getty Images クィア / QueerLGBTQジェンダー / Genderダイバーシティ / DiversityVOGUE CHANGEEDUCATE ME Edition (BUTTON) Japan VogueWiredVogue GirlGQ 利用規約と個人情報保護方針お問い合わせ採用情報広告掲載VOGUE JAPAN IDMAGAZINESTAFFCookie preferences © Condé Nast Japan. ALL RIGHTS RESERVED. ※2014年3月31日以前更新記事内の掲載商品価格は、消費税5%時の税込価格、2014年4月1日更新記事内の掲載商品価格は、消費税抜きの本体価 格となります IFRAME: https://www.googletagmanager.com/ns.html?id=GTM-MHBCRTH