#alternate BBC News, ニュースコンテンツへ移動 (BUTTON) ジャンル * ホーム * コロナウイルス * 日本 * アジア * イギリス * アメリカ * 解説・読み物 * ビデオ * ワールドニュースTV * ホーム * コロナウイルス * 日本 * アジア * イギリス * アメリカ * 解説・読み物 * ビデオ * ワールドニュースTV 東京五輪、トランスジェンダーの女性選手はどうなる? 2019年7月29日 Laurel Hubbard 画像提供, Getty Images 画像説明, 東京五輪の女子重量挙げで金メダル候補のローレル・ハバード選手 2020年の東京五輪開幕まで1年を切る中、ある「現代的な問題」への対応を国際オリンピック委員会(IOC)に求める声が、スポーツ界から上がってい る。トランスジェンダーの女性選手をどうするかだ。 IOCのガイドラインでは、男性として生まれながら女性として五輪に出場するトランスジェンダーの選手について、男性ホルモンのテストステロンのレベル を大会の1年以上前から抑制しなくてはならないと定めている。 これに対し、イギリスの元五輪代表女子水泳選手のシャロン・デイヴィス氏らは3月、IOCに書簡を送付。トランスジェンダーの選手を女性として出場させ ることについて疑問を投げかけ、さらなる研究が必要だと訴えた。 重量挙げで金メダルを獲得 性自認とスポーツ競技をめぐっては、今月サモアで開かれたパシフィック大会でも話題となった。 ニュージーランドの女子重量挙げ代表で、もとは男性でトランスジェンダーのローレル・ハバード選手(41)が、地元選手を退け、金メダル2個を獲得した のだ。 ハバード選手はIOCのガイドラインをクリアしていることから、東京五輪では金メダルを手にする初のトランスジェンダー選手になる可能性が指摘されてい る。 BBCの取材に応じたデイヴィス氏は、ハバード選手の活躍に言及。「IOCが目を覚ますまで、ここまで行かなくてはならないのは異常だと感じている」 「いろいろ変わると期待しているが、実際に変わるまで、女性たちが犠牲になることが問題だ」と述べた。 スポーツ競技におけるトランスジェンダーの問題は昨今、議論が高まっている。テニスのウィンブルドン覇者マルチナ・ナヴラチロワ氏や、トランスジェンダ ーの自転車選手レイチェル・マキノン氏らも、それぞれの立場から異なる意見を表明している。 「身体的な優位性はそのまま」 デイヴィス氏が問題視する1つに、IOCがテストステロンを12カ月抑制すればいいとしている規定がある。 この規定をクリアしたとしても、トランスジェンダーの女性選手は、男性として成長する間に得た身体的な優位性を保ったままなので、女性の身体で生まれた 女性選手との対戦は決して公平にならないというのが、デイヴィス氏の主張だ。 一方、トランスジェンダーのマキノン氏は、テストステロンの抑制は「急激な身体的変化」を招くと訴えている。 「人体実験」と批判 デイヴィス氏によると、IOCから書簡に対する返答は届いてないという。同氏はIOCが「人体実験」をしていると批判している。 連名で書簡を送ったのはデイヴィス氏と、イギリスの元女子陸上選手で五輪金メダリストのデイム・ケリー・ホームズ、同女子マラソン世界記録保持者のポー ラ・ラドクリフ氏ら、約60人のトップクラスのスポーツ関係者たち。 Dame Kelly Holmes, Paula Radcliffe and Sharon Davies all want more discussion on transgender athletes 画像提供, Getty Images 画像説明, IOCに連盟で書簡を送ったデイム・ケリー・ホームズ、ポーラ・ラドクリフ氏、シャロン・デイヴィス氏(左から) デイヴィス氏は、「IOCはアスリートの意見には関心がないということだ。スポーツは選手たちのためにあるのに、この対応にはとてもがっかりしている」 と述べた。 そして、「五輪でとても悲しい光景を目にしないと変化は起きないだろう。有名女子選手が打ち負かされるのを目にし始めてやっと、人々は立ち上がり、状況 を理解し始める」と話した。 一方、IOCはBBCスポーツの取材に対し、デイヴィス氏たちから書簡は受け取っていないと話した。 IOCは「定期的に見直す」 東京五輪までにガイドラインは変更されるのかというBBCスポーツの質問に対し、IOCは回答を避けた。ただ、スポーツにおける公平性と安全、包含、無 差別の観点から、「新たなガイドライン制定に取り組んでいる」と説明した。 IOCはまた、「ジェンダー自認や性特徴にもとづく差別のない、さらなる包含を進める」とし、「スポーツ全般における女性の平等とエンパワーメント(力 づけ)が確実に実現されるよう留意している」と述べた。 さらに、医学や科学、法律、人権などの専門家などとも協議していると説明。「我々はすべての関係者と話し合いながら、定期的にガイドラインを見直し、こ の分野での進展を反映するようにしている」と答えた。 (英語記事 Davies fears for female athletes in Tokyo) 関連コンテンツ * ビデオ, トランスジェンダーの子どものための学校、南米チリに 2019年5月15日 * ビデオ, 「別人のふりをしなくていい」 世代の違うトランスジェンダー3人の道のり 2019年4月3日 * ナヴラチロワ氏、トランスジェンダー選手は「不正」発言を謝罪も議論継続 2019年3月4日 * 女子テニスのナヴラチロワ氏、トランスジェンダー選手について発言が論争に 2019年2月21日 * ビデオ, 性未分化で生まれた赤ちゃん、手術で性を決めて良いのか 2019年1月15日 * 【米中間選挙】 同性愛を公表の知事が誕生 トランスジェンダー保護の州法可決も 2018年11月7日 * サッカー・ロシアW杯 LGBTや非白人向け「安全地帯」が強制退去 開幕前日に 2018年6月18日 * ビデオ, 「男性特権」の値段 トランスジェンダーの起業家が算出 2017年10月5日 * トランプ米大統領 トランスジェンダーの軍入隊禁止を表明 2017年7月27日 * 米NBA、オールスター戦開催地を変更 LGBT差別理由に 2016年7月22日 * 米ノースカロライナ州の「反LGBT法」でデモ 賛成・反対派の双方 2016年4月26日 * ビデオ, ゲイだからと家から追い出され 米社会の分断 2016年2月29日 トップ記事 * 変異種への警戒、各国で高まる 新型ウイルス 2020年12月22日 * 米議会、93兆円の新型ウイルス追加経済支援策を可決 7時間前 * バイデン次期米大統領がワクチン接種 テレビ中継で安全性アピール 2020年12月22日 読み物・解説 * 3:06 ビデオ, 【米大統領選2020】 なぜ事前の世論調査は今回もトランプ氏を過小評価したのか, 所要時間 3,06 2020年12月5日 * 【解説】 創作と現実の接点は……英作家ル・カレ氏の秘密の世界 2020年12月16日 * 【米大統領選2020】 大統領を直接選ぶ「選挙人」とはどういう人か 2020年12月14日 * 追悼:英作家ジョン・ル・カレ氏 スパイ小説で弱い人間を描き続け 2020年12月14日 * 【解説】 「どうしてこんなことに」と英経済界が嘆き 通商協定なきブレグジット目前 2020年12月13日 * 世界のCO2排出量、第2次世界大戦以来で最も減少 新型ウイルス対策が要因 2020年12月12日 読まれた記事ランキング 1. 1 新型ウイルスの変異種、いまわかっていること 2. 2 冷凍コンテナの39人死亡事件、2被告が過失致死で有罪 英裁判所 3. 3 合意なしブレグジットで「スーパーから食品が消える」 英小売業界が警告 最終更新: 2019年1月29日 4. 4 変異種への警戒、各国で高まる 新型ウイルス 5. 5 英「ハロッズ」で20数億円買い物の女性、異議が却下される 反汚職法適用 6. 6 【解説】 感染から回復まで、何日くらいかかる? 新型ウイルス 最終更新: 2020年4月27日 7. 7 ロシア野党指導者、当局者が毒殺行為を「自白」する音声を公開 8. 8 タイで感染急増、過去最多 海鮮市場で数万人検査 9. 9 豪シドニーで感染拡大、制限厳格化へ 新型コロナウイルス 10. 10 欧州各国、イギリスからの渡航を相次ぎ禁止 新型ウイルスの変異種を懸念 BBC News, ニュース * BBCニュースが信頼できる理由 * 利用条件 * BBCについて * 個人情報取り扱い方針 * クッキー * BBCに連絡する * AdChoices / Do Not Sell My Info © 2020 BBC. BBCは外部サイトの内容に責任を負いません。 本サイトの外部リンク方針はこちら